やってみようアンチエイジング
誰もが年齢を重ねると老化を避けて通ることはできません。しかし、少しでも健康で快適に年を重ねていきたいと思うものです。アンチエイジングとは、生活の中で食事や運動などを見直すことによって、老化のスピードを遅くすることです。今回は、食事の面からアンチエイジングのお話をしたいと思います。まずは、規則正しく食事を摂ることが大切です。5大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂るためには、主食(ごはんやパン・麺類など)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)、副菜(野菜・海藻など)に加えて牛乳・乳製品や果物を組み合わせて摂るようにしましょう。
◆「筋肉」「骨」を丈夫にする体作り
加齢とともに筋肉量が減少したり、骨がもろくなって骨折したり、膝や腰の痛みが生じ運動器に障害が起こりやすくなります。そうなると歩行や日常生活に支障が生じて自力で日常生活を送ることができなくなります。このような状態をロコモティブシンドロームといって、これからの超高齢社会の課題となっています。そのため、早い段階で予防が重要となります。肥満になると体重が増えた分、膝や腰に負担がかかり、運動器障害の原因となります。一方、ダイエットによって栄養が不足すると、筋肉量や骨の量が減ってしまうので、早いうちから肥満や痩せを改善しておきましょう。また、筋肉を増やすためには良質なたんぱく質が必要です。骨を丈夫にするためには、カルシウム・ビタミンD・ビタミンKが必要です。
◆「さびつかせない」体作り
「さびつく」=「酸化」は、細胞にダメージを与え、シミやシワなどの肌の老化をすすめ、ガンや動脈硬化など命にかかわる病気を引き起こす原因となります。ポリフェノールやビタミンC・E・βカロテンなどの抗酸化成分の多い食品は、細胞にダメージを与える活性酸素から体を守ってくれる働きがあり、特に野菜の中に多く含まれています。また、青魚由来のn-3系脂肪酸は脳の認知機能の維持や動脈硬化の予防に効果を発揮してくれます。青魚はたんぱく源でもあるので、しっかり食べましょう。逆に酸化した食品や体を酸化させてしまう食べ物は控えるようにしまよう。