CT検査
CT検査について
CTとはコンピューター断層装置(Computed Tomography)の略で、エックス線を利用して人体の断層像を得る検査です。
当院では2台のマルチスライスCT(80列)を稼動し、緊急検査などに迅速に対応しています。また人間ドックの検診から全身検査、心臓検査までさまざまな検査を行っています。マルチスライスCTは0.5mmという非常に薄い断層面の撮影が可能で、体の中をいろいろな方向から細かく観察できます。また3次元画像を用いた立体的観察が容易となり手術前のシミュレーションや患者様の説明に役立っています。
検査内容は、造影剤を使わない単純CT検査と、造影剤を静脈注射して行う造影CT検査の2つに分けられます。
検査時間は、単純CT検査で約5分、造影CT検査で約10~15分、心臓CTなどの特殊な造影検査で約20分です。
造影剤は調べる臓器や血管がよく見えるようにするもので、診断上必要と判断された場合に限り使用しています。
撮影について
検査を受ける前に、必要に応じて更衣をしていただきます。その際、撮影範囲に金属類(入れ歯、ブラジャー、ネックレスなど)がある場合は外していただきます。
更衣を終えた後、寝台に寝て撮影を行います。検査部位により息を止める動作が必要となる場合があります。(一回につき数秒から十数秒程度です。)
造影検査の場合、造影剤を腕の静脈より注射をします。造影剤を注入している間は体が熱く感じる場合がありますが、すぐにおさまりますので心配はありません。 注入中や注入後、吐き気やかゆみなどの副作用がまれに起きる場合があります。その場合は適切な処置が行える体制になっています。
検査の注意事項
- 造影検査の場合、事前に問診表および同意書の記入が必要となります。
- 造影検査を行う方で糖尿病薬を服用されている場合は、事前にお知らせください。糖尿病薬の種類によっては検査前後2日間、服用を中止していただく場合があります。
- 腹部を含む検査や造影検査の場合、食事は検査4時間前からお控えください。水分(乳製品以外)は他の検査や治療で制限がない限りしっかり補給してきてください。
- 妊娠されている方、または可能性のある方は、検査直前でも構いませんので担当の診療放射線技師に伝えてください。
CT画像
検査機器
東芝メディカルシステムシステムズ社製80列CT装置(Aquilion PRIME)
東芝メディカルシステムシステムズ社製80列CT装置(Aquilion PRIME SP)
0.5mm×80列(160スライス)検出器と0.35秒回転のヘリカルスキャンにより、広範囲を高速かつ高分解能で撮影できます。
それにより、全身撮影、血管撮影、心臓(冠動脈)撮影などを、高精細な画像で描出できます。
80列CT装置
Aquilion PRIME SP(80列CT装置)