乳房撮影
乳房撮影について
乳房専用のエックス線写真のことをマンモグラフィと呼びます。乳房は柔らかい組織でできているため、普通のエックス線装置とは違い、専用のエックス線撮影装置を使用して撮影します。
マンモグラフィでは、触診ではわからない石灰化などの小さな病変や、しこりを形成しない乳がんを、出来るだけ早い段階で発見することができます。
乳がんは現在12~15人に1人の割合で罹るといわれており、女性の癌罹患率のトップです。乳がんは早期発見、治療で治癒する病気です。定期的な検診をお薦めします。
撮影について
撮影装置の前に立って乳房を片方ずつ台の上にのせ、プラスチックの板で上下や斜めなどから挟んで撮影します(圧迫といいます)。乳房や肌に直接触れますがご理解ください。
圧迫の必要性
圧迫することにより乳房の厚さが均一になり、乳房の内部がよくわかる写真が撮影できます。さらに、乳房の厚さを薄くすることで被ばくを減らすことができます。
圧迫の際に痛みを伴うことがありますが、痛みの感じ方は様々です。体の力を抜いて、リラックスして撮影することで痛みが減少することもあります。痛みに関してなど、マンモグラフィの撮影に対して不安がある方は、撮影前に遠慮なくご質問・ご相談ください。
ステレオガイド下マンモトーム
2006年11月より、マンモグラフィガイド下によるマンモトーム検査を始めました。マンモトームとは乳房専用吸引式組織生検のことです。マンモグラフィで病変の位置を確認しながら、石灰化などを針で吸引して採取し、良悪性の診断をします。皮膚を切開して行う生検方法と比較して、短時間で済み、傷口も小さいため縫合の必要がありません。画像だけでは良性との判別が難しいがんも診断が可能になります。
検査の注意事項
検査を安全に行うために下記にあてはまる方はあらかじめお伝えください。
- 埋め込み型心臓ペースメーカー
- 埋め込み型除細動器
- 皮下埋め込み型ポート(CVポート)
- VPシャント術(脳室〜腹腔シャント術)
- 豊胸手術を受けたことがある人
- 妊娠中あるいは妊娠の可能性のある方
- 授乳中の方
上記以外にも気になることがあれば技師に相談してください。
乳房画像
MLO
CC
腫瘤
石灰化
検査機器
富士フイルムメディカル社 AMULET Innovality(2019年3月導入)を使用しています。
マンモグラフィ健診施設
当院は、マンモグラフィ検診施設画像認定を取得しております。マンモグラフィ検診施設画像認定とは、「日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)」が、書類審査、画質評価、線量評価を行い、基準を満たしている施設を評価するものです。
また当院では、精中機構の認定を受けている技師が撮影を担当しており、同じく認定を受けている医師が読影をしています。多くの女性に安心してマンモグラフィ検査を受けていただけるよう、検査の精度向上に努めたいと思います。
MMG検診施設画像認定
MMG専用読影装置