公立学校復職トレーニング
当院では、教職員の皆さまの職域病院としてメンタルヘルス事業に取り組んでいます。そのひとつとして、広島県教育委員会及び広島市教育委員会と共同で、休職中の教員に対する復職トレーニングを実施しています。
復職トレーニングの目的
精神疾患で休職中の教員の方が、学校で実施される復職プログラムの前段階として当トレーニングに参加することで、復職に向けて緩やかに体と心の準備をしていただくことを目的としています。
参加対象
広島県及び広島市の公立学校教員(主幹教諭、指導教諭、教諭)で、現在精神疾患のため休職されている方のうち、
- このトレーニングの希望がある方
- 病状の回復期にある方(症状、生活リズムがある程度安定している方)
- 定期的に医療機関のフォローをうけており、主治医が参加を認めた方
- 基本的に毎回参加出来る方
の何れにも該当する方を対象としております。
実施時期
毎年2クール実施しています。1クールは約3カ月間です。
週1回(10:30~15:30)、中国中央病院で行います。
2019年度スケジュール
参加募集期間 | トレーニング実施期間 | |
---|---|---|
第1クール | 2019年2月18日~3月22日 | 2019年5月中旬~7月下旬 |
第2クール | 2019年7月1日~7月26日 | 2019年9月下旬~12月上旬 |
※スケジュールは変更になる可能性があります。
※事前面接の日程は、対象の方へ別途お知らせいたします。
トレーニング内容
10名以下の固定メンバーで実施します。
①集団精神療法
グループで、ご自身の気持ちや体験を語ったり、他のメンバーが語ることに耳を傾けたりします。語り合うことでご自身の問題について振り返り、再発防止のヒントを得るきっかけとしていただけます。また、メンバー同士で悩みを共有することによって、孤独感や罪悪感が緩和されることもあります。
②模擬授業
ロールプレイ形式で授業を行います。教壇に立つ感覚を取り戻すことや、授業に関することをした時、心身がどの程度疲れるかを確認することを目的としています。
③各種グループワーク(芸術療法、リラクゼーションなど)
ストレス対処に役立つグループワークを行います。ワークを通してメンバー同士の関係性を築いたり、自己理解を深めたり、楽しむ感覚を得たりすることを目的としています。
参加された方の感想(トレーニング終了時のアンケートより)
- 一人で悩んでいたよりも、同じように悩んでいる方に会えたり、意見交流をしたりしてとても安心できた。
- 自分では考えつかなかった視点からアプローチする方法もある、と気づくことができ、目からウロコが落ちた気分だった。
- 復職について現実的に考えることができるようになり、そこへ向けての準備も少しずつやっていこうと思えた。
参加費
トレーニングの参加費は無料です(食事券付き)。
公共交通機関を利用した場合、トレーニング実施回数の8割以上参加すれば、所要交通費の90%が支給されます。
参加方法
- ①トレーニング参加の希望を校長に申し出てください。
- ②かかりつけの主治医の先生に、トレーニング参加についてご相談ください。参加には主治医の承諾(診断書)が必要です。
- ③参加募集期間中に、参加申請書を作成し、診断書と合わせて校長に提出してください。書類は、校長から広島県教育委員会及び広島市教育委員会へ提出されます。
- ④後日、当院にて事前面接を行います。面接は心理療法士(臨床心理士)が担当します。
- ⑤面接の結果、トレーニングへの参加が適切と思われる方に、校長を経由して通知が届きます。
- お問い合わせ先
- 広島県教職員の方 ⇒ 広島県教育委員会健康福利課健康管理係 TEL :(082)513-4954
- 広島市教職員の方 ⇒ 広島市教育委員会教職員課 TEL :(082)504-2805